昨日の21句(川柳)

網の中たちまち針が降ってくる

黒いものばかりが続き祝い酒

はじまりの両棲類のように黒

パンを売るお前について考えず

雪に合うSFとして地蔵仏

待つことと疑うことと肉じゃがと

裸木があれば平野に影がある

あっさりと壁の向こうに壁がある

あることを書くこの世にはないものが

人間である前に選手にされる

本業は酸素と書いて少し吐く

砂漠にも落ちる落ち葉で恋燃やす

分離するゲッターロボと燃える恋

言葉など忘れてほしい怪鳥音

ににんがしブルース・リーを知らないか

重力があるから開けておくトイレ

歴史見るジャッキー・チェンがまばたく間

こうすると眠りやすくて人を刺す

気で飛ばす飛行機またも落ちてゆく

本当のことなど何もなくて馬場

かごめかごめ目指す土星の輪の中に


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