このあとすぐ!

 もう「〜歳なんだから」と、自分の年齢を行動制限の理由にするのは、じつは下ネタを開陳(下ネタ?)するくらい下品なことだと思う。
だから僕は言う。
42歳、現在『魔法つかいプリキュア!』待機中である。
……言ってみて、やはり少々恥ずかしいが、少々で済んでいるのは、歳のおかげだろう。
42歳で良かった。いや本気で。

最初にプリキュアに出逢ったのは、第一作目『ふたりはプリキュア』からだから、29歳の時になる。
私の人生暗かった、などと言うつもりはないが、トンネルの中だった。
はじめて一年になる川柳も、早くも壁に突き当たっていた。
そんな中、光が射すようにプリキュアが現れた、わけではない。
新聞のテレビ欄を見たら「(新)プリキュア」という異様な単語が載っていて、興味本位でビデオ(VHSだったのですよ)予約をした。
一話目を見た感想は、「何だか変なアニメだなあ」というものだった。
それまでの幼女向けアニメの文法とは、何かが違う。
でもその違いは不愉快な物ではなかった。
なかったが、日曜朝おきるのがめんどくさくて、三話くらいまで見て、いっとき止めてしまった。
その間に、伝説の第八話があったとは。
「黒板消しでフォークダンス」があったとは。
知らないままに、久しぶりにチャンネルを合わせたら、すっかり百合百合になっていて(目が腐っている人間です)、「こ、これは僕のために作られたアニメではないか」と言う妄想まで湧いた。
以来、完璧なおっさんになった現在まで、No Precure No Life な生活を送っている。

そんなわけでもうすぐはじまる『魔法つかいプリキュア!』第九話、非常に傑作になる予感がする(百合的な視点で)。
もうこんな文章書いている場合じゃないよ!
なら書くなよ!
でも思ったけど、42歳でプリキュア、いいじゃないか。
好きだもん。胸を張ろう。
めでたしめでたし。
これで、良いのだ。

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