ちょっとの勇気

理想なんて追い求めないつもりだった。
日常生活のすべては、習慣として回っていったはずだった。
どこで狂い始めたのだろう?
「今の生活がうまくいかない」と思ってしまって一ヶ月ばかり。
回ると言っても、暗い穴の周囲をあてもなく回っている感じだ。

しょうがないから、『魔法つかいプリキュア!』を見る。
みらリコを見て、幸せそうだなと思う。
「結婚しちゃえばいいのに」と思う。
だけど知っている。
二次元界のキャラクターにも悩みや葛藤はあって、苦しいと感じる心はあることに。
だから、二人のいちゃいちゃに、かなしみはあるはずなのだった。
(現実と虚構の区別がついていないなんて、もうそういう時代は終わった)
ただ、彼女たちは負けないだけなのだ。
何に? と聞かれればわからないが、おそらく運命に。
僕が「萌え〜」となっているのは、荘厳な感覚なのだ。
(そうかなあ)

リコのように、みらいを愛せたら。
みらいのように、リコを愛せたら。

異論はあるかもしれないが、僕の中で『魔法つかいプリキュア!』はそういう話なのだった。

話は飛ぶが、とりあえず僕は川柳を作る。
それが救いになるかどうかはわからない。
それでも、作りたいと思うこと、それが僕のちょっとの勇気だ。

そして、妻を愛そうと思う。

どうでもいいが、『少年メイド』の千尋君にはまりかけている自分がいる。
もしかして、お前、幸せなのか? と問われれば、迷って、「うん」と答えるしかない。

  飛べない日くらいは翼出しておく  大祐



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