踏まれた町


町を歩く。
さびしい町だ。

GU、TSUTAYA、マクドナルド、ケンタッキー、ブックオフ。

サブウェイもあるよ、と同級生に言ったら「お前んとこ、地下鉄ねーじゃん」と一蹴された。

それはともかく。
どうしてこんなにさびしいのだろう。
きらきらのチェーン店は犇めいているのに。
もしかしたら、チェーン店は「ある」ものだからではないか。
隣町にも、その隣町にも似た顔の兄弟がいる。
そのとき、「わたし」は親から独占的な愛をもらえない、と思うのではないか。
(おべべを着飾らされた千人の同遺伝子)
「わたし」はひとりで生きてゆくことができない。
だから求める、だからさびしい。

他のどこにも「ない」マスダヤ紙店は、屹立して、ゆっくりと朽ちてゆく。
それがさびしいのかどうか、わからないままに、町を歩く。

  凄まじいTSUTAYAに行って指を焼く  大祐

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