ヨーグルトの夜



「えー、『なぜ自分の気持ちを話さないのか』というわけですが、自分の気持ちを話さないほうが、『自分の魂をわかってもらえる』ような気がするからです。
 言葉にすると、言葉の範囲内でしかわかってもらえないじゃないですか。そうじゃなくて、何の言葉を口にしなくてもわかってもらったようなことをされると、こう、魂が魂につつまれたような、何とも幸せな気持ちになるわけです。
 一例をあげると、38.7℃の熱出したときに、こっちがうんうん唸っていると、ちーさんがヨーグルトと氷枕を持ってきてくれるわけです。そんなとき、あまーい感覚につつまれるわけです。
 しかしなんですが、たくさんヨーグルトとかプリンとかを食べ続けていると、
 『これ、太るんじゃねえかな』
 などと思ってしまうわけですが、それは言わなきゃ伝わらないわけで、結局言葉をつかわないと自分の魂どころか気持ちのかけらも伝わらないわけですね。
 そんなわけで、『自分の気持ちを話さない』わけは、言葉にしなくとも、このあたりの感じでなんとなくわかってほしいと思ってしまうわけです。ありがとうございました」

 今日のオープンセッションで一番受けた自分の発言の要旨。わけがわからない。その後友達と飲めない酒を呑む。ブンゲイファイトクラブの二回戦は明日観よう。

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