巨人たちの星

時間は何も解説しない
 

八月十九日

 タイトルに持ってきた『巨人たちの星』はJ.P.ホーガンのSF小説だが、原題はGiants' Starである。

「複数形の! 複数形のありがたみを実感した!」

 と訳者の池さんたちが思ったどうか定かではないが、もし「たち」がなかったら、『巨人の星』以外に訳しようがないわけで、非常に危ういところに居たと言えよう。

 しかしあの読賣、確か「ジャイアンツ」を名乗っていたのでは……ということはあまり考えたくない東京ドーム巨神戦のさなか。

 見るまい、見ると負けるの法則、という法則を川柳とタイガースファンの先輩から教えてもらったが、心の中で虎テレクリックしたいという獣王の意気に耐えられそうもない。

 などと言っている僕も、子供の頃は「王さんかっこいいー」と素直に洗脳されて、田淵選手とか思いっきり敵視してた。いろいろ恥の多い人生である。便利なフレーズ。

 で、巨人軍といえば世界のホームラン王、王貞治さんなわけだが(馬場正平投手はなんというか別枠)、二番目に来るのは、疑いなく川相昌弘さんだ。

 野球の話なんて迂闊に踏み込むもんじゃないが、巨人といえば川相さん、これ王道! 文句は聴くが、川相さん、世界の犠打王だぞ。誇りましょう。

 話は変わるが僕がエゴサすると(するなよ)、「川合さんから見ると今のバントは」「川合さんの解説はバントに厳しい」と、明かに「川相さん」を「川合さん」と書いた人多すぎである。

 自慢じゃないが僕は川合を名乗って、一回で正しく苗字を書かれたことが、ほぼない。みんな、普通に「河合さん」って書いてくるんですが。いや全然恨みに思ってないけど。

 何せ「かわい」さんはバリエーションが多い。

  川合 河合 川井 河井 川相 河相 可愛

 すいません最後のは寝ないで考えたボケです。このように多様な「かわい」さんのあり方は、多様性社会のあり方になんらかのヒントを与えてくれるのではなかろうか、なわけはない。

 で、何が言いたいかというと「巨人たちの星」にせよ、名前は大切! 「川合」って無料人名占いすると滅茶苦茶凶運の画数なんだけど、でも頑張るよ! 全く関係ないし全くどうでもいいが「大祐」と「千春」、画数が完全に同じです。なのに「運命だね」って彼女は言ってくれません。そんなわけで阪神頑張れ。虎テレ見ないで寝ます。

  ほしひゅうまクロスワードに酸たらし  大祐


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