たそがれの地球の砦

過去から未来へ下りてゆく
 

八月二十三日

 朝三時五十分に起きる。年を取ったもんだ。

 ブログの閲覧数が倍増していてびびる。このプロフィール写真のせいか。みんな騙されてはいけない! これアプリで女性化加工したやつです。実体は46歳のおっさんです。時々、白い鼻毛抜いてます。いや読んでいただくのは大変ありがたいのですが、なんかすいません。

 それはともかく早朝覚醒の勢いで、新しいiPhoneのログイン作業する。アカウントのパスワード地獄。もう夜にはパスワードとか忘れてる。近い将来「パスワードをお忘れですか?」と訊かれる自信あり。そんな自信だけ持ってどうする。ところで後藤明生が異様に電子書籍化されてることに、なんか納得する。Twitterもやらずに、カーテン閉めて朝のなかにいた。朝焼けではなかったと思う。

 句集にあいかわらず自信を持ったり・失くしたり。今日はほぼ進まず。

 朝飯の後、近所を散歩。一面の畑。知り合いが農作業に出ているかも、と聞いていたのだが、四方八方、田畑で手がかりがなし。時おり出会う軽トラも作業服もみんな「その人」に見える。じろじろ覗き込んでも、とりあえず怪しまれないように、すれ違った人には「おはようございますっす!」と声をかけてきたが、それはそれで怪しい人間に思われたかもしれない。

 ひとり、ビーバー使っててずっと後ろ姿の人がいた。たぶん「その人」ではなかったと思う。後で電話したら「その人」は今朝、畑には行かなかったとのこと。

 買い出し。粉チーズを買うべきか否か議論して、一番安いのを買う。帰りにコンビニでAmazonカード購入。

 それ使ってマイクロソフトオフィス購入。なんか面倒くさいぞ高度情報化社会。とりあえずWordが入って良かった。Wordなしにこの稼業は辛いです。て言うかWordなしでやろうとすんなよ。

 昼飯のあたりで睡魔とマイナス思考が襲ってきて、「調子が悪かったり、眠かったりしたら言って。わからないから。心配になるから」と言われる。自分なんてそんなことも言えない駄目な人間なんだ……という負のスパイラルを払拭すべく、昼寝。

 眠れたけど、大洪水の日に喧嘩して、猫の句を作って別にそれで仲直りしたわけでもない夢を見続ける。悪夢か良夢かわからない。ただ、浅い眠り。

 夕飯に友人を呼ぶ。ブログ読んでくれているらしい。あんまり「自分のことを書かれたくない」人なので、今こうしてセンシティヴなことを書いてる気になる。

 夜の帳、ユニクロに行く。

 千春さんが「エアリズムマスク!」という言葉の響きに過剰な夢を抱いてしまったらしい。

「エアリズムだよ。エアリズム!」

「なんか、バカリズムみたいだね」

 日本人のさがと言うやつです。日本人霊歌。違うか。

 ユニクロはそこそこ混んでいた。マスクはLが売り切れ。Mを買う。せっかくなのでユニクロ見ていく。普段リサイクルショップばっか回っているので、新製品が新鮮なのです。

 ユニT、ドラえもんとか出てるのね。ジャイアンが着てる柄のシャツがあった。そうか、ジャイアンはあの服ユニクロで買っていたのか(違う)。次の句集では、ジャイアンが結構ひどい目にあう予定(句のうえでの話です)。ここは宣伝ブログと割り切ってください。

 海外SF映画のTシャツとか、惹かれはするんだけど。HALのとか。でもなんだろう、「エイリアンvsプレデター」とか「マトリックス」とか並べられると、ちょっと胃もたれする。「2300年未来への旅」とか「極底探検船ポーラポーラ」とかあったらマストバイだけど、とか簡単に言うが、現実にはもう存在しているかもしれず、それも$50.00くらい値がついてるかもしれず、簡単には口に出せないのでネットに書いてみた。大祐、自分とお財布を大切にしろ。

 帰り道、千春さん、つけてみて「エアリズムか……」と微妙な反応。世間にはバカリズムが足りないよ。何の話だ。「寒くなったらいいかもしれないね」と彼女は自分を鼓舞する。前向きだ。

 でもお風呂に入るのが嫌で、さっきまで「熱が36.9°Cもある」と言って横になっていた。朝からテンション高かったからなあ、仕方ない。でも彼女、「ここでこうしていても仕方ないっ」といま風呂です。えらい。皮肉でも何でなくて日々尊敬する。

 自分は、何やってるんだろうと思う。何かを成し遂げた一日だったのだろうか。まあいいとしてしまおう。

 今日は日曜日なのだから。いつの間にか外は真っ暗で、夕焼けたかどうかも見なかった。


  犀画家が犀えがかざる日曜日  大祐

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