昔には帰れない

関係せよ、と言った誰かへ
 

八月八日

 職業適性検査を受ける。

「この形と同じ図形を見つけよ」「あてはまる文章を埋めよ」「計算せよ」とか、そういうの。知能検査とは微妙に違うらしいけど。

 まあ、いろいろ事情があってと思ってくれい。

 で、

「こんなにも自分、できなくなっていたのか……」

 と愕然。

 二十年前、就職活動してた時は、全問クリアして制限時間余るくらいだったのに。いやまあ、何の自慢にもならないし、それでいて仕事無能だったから人生設計歪んだんだが。

 それにしても、「12キロの目的地まで行きは時速6キロ、帰りは時速4キロ。さあ何時間かかったでしょう」に迷ってしまった自分に凹む。そういう変なプライドが生きる邪魔をしてるんだけど。

 ひどく疲れて、マクドナルドで今更チャンドラー読んで、現実逃避。

 マーロウが殴られたあたりで、句集作業再開する。遅々として。

 それでも、形にはなって来そう。


「今日は( A )な日だったので、夢がひとつ( B )た」

 A、Bにあてはまる言葉を埋めよ。


 じぶんのために。誰かのために。じぶんと誰かの間にある何かのために。

  人を喰う樹のことごとく和名持ち  大祐

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