パーキー・パットの日々

テクストは間違う、というテクスト
 八月九日

「かるーく、しにたーい」

 と言えば、

「かるーく、しにたーいねー」

 と返ってくる。こだまでしょうか。いいえ誰でも。

 と落ち込んでいてもしょうがないので、母方の親戚の家に遊びに行く。

 25年ぶりくらいに訪れるのだが、前回来たときと同じ道の間違え方をしていて、その錯誤の記憶のおかげげでたどり着けた。

 旧家なので、和物マニアの千春さん、玄関くぐった時から、テンションMAX!

 猫もいたのでマックスハート! 綺麗な猫ちゃんでした。

 歓迎してもらい、叔母と、おばあちゃん(つまり叔母と母の母だ)のあかるい話をする。おばあちゃんのあかるい話は、何か嬉しい。僕はどう見てもおばあちゃんっ子だったらしい。はい、現在は46歳です。乃木坂です。違うか。

 従兄弟も1歳の娘連れて遊びに来ていて、大人になったなあ、と思う。

 ていうか従兄弟、ものすごく小さな子供というイメージを何となく持っていたのに、千春さんと同じ歳だよ。どうしよう。何を。

 叔母が俳句をやっている、と言うので、季語と切字の使い方を教えてもらう。うーん、俳句やっぱり(自分には)難しい。適性ってあるから、向き不向きは人それぞれなのだろうな、あたり前田の大車輪キック。意味なんて捨てました。

「そうだなあ、今だったら、『秋蝉や』ではじめるかな」

 と叔母。なるほど、と思っていただいてみた。

  秋蝉や生者をつゝむ祖母のこゑ  大祐

 決してうまくはないことだけはわかる。やはり僕は川柳だな。いや川柳も「下手」って自覚してるんだけど。

 ご馳走になって、また来ますね、と言って、家に帰る。僕にはまだ帰れる場所があるんだ。ちょっと今日我ながらボケがうるさい。寝ます。

 どんな一日もいい一日。ポルトガル語の子供のはしゃぎ声は、何かいい感じです。

  太陽の単位に滴を用い 泣く  大祐 

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