テクストは間違う、というテクスト |
「かるーく、しにたーい」
と言えば、
「かるーく、しにたーいねー」
と返ってくる。こだまでしょうか。いいえ誰でも。
と落ち込んでいてもしょうがないので、母方の親戚の家に遊びに行く。
25年ぶりくらいに訪れるのだが、前回来たときと同じ道の間違え方をしていて、その錯誤の記憶のおかげげでたどり着けた。
旧家なので、和物マニアの千春さん、玄関くぐった時から、テンションMAX!
猫もいたのでマックスハート! 綺麗な猫ちゃんでした。
歓迎してもらい、叔母と、おばあちゃん(つまり叔母と母の母だ)のあかるい話をする。おばあちゃんのあかるい話は、何か嬉しい。僕はどう見てもおばあちゃんっ子だったらしい。はい、現在は46歳です。乃木坂です。違うか。
従兄弟も1歳の娘連れて遊びに来ていて、大人になったなあ、と思う。
ていうか従兄弟、ものすごく小さな子供というイメージを何となく持っていたのに、千春さんと同じ歳だよ。どうしよう。何を。
叔母が俳句をやっている、と言うので、季語と切字の使い方を教えてもらう。うーん、俳句やっぱり(自分には)難しい。適性ってあるから、向き不向きは人それぞれなのだろうな、あたり前田の大車輪キック。意味なんて捨てました。
「そうだなあ、今だったら、『秋蝉や』ではじめるかな」
と叔母。なるほど、と思っていただいてみた。
秋蝉や生者をつゝむ祖母のこゑ 大祐
決してうまくはないことだけはわかる。やはり僕は川柳だな。いや川柳も「下手」って自覚してるんだけど。
ご馳走になって、また来ますね、と言って、家に帰る。僕にはまだ帰れる場所があるんだ。ちょっと今日我ながらボケがうるさい。寝ます。
どんな一日もいい一日。ポルトガル語の子供のはしゃぎ声は、何かいい感じです。
太陽の単位に滴を用い 泣く 大祐
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