ベティアンよ帰れ

〈それ〉は呼吸している、〈あれ〉はわからない


九月二十九日

 九月は意外と短い。

 髪を短く切ってもらって、意外と似合うんじゃないかと思って、帰った。部屋には自分しかいない。それはそれだけのことである。 

 鶏肉の生姜焼きにしようと思ったが、生姜が意外となく、カレー粉が意外とあったので、タンドリーチキンを作る。レシピ通りにやっていたら、意外と生姜使うのね。意外っちゃあ意外だが、意外が意外と多い日ではあった。意外性の男・伊藤隼太がんばれ。

 戯文はどうでもよかった。「川柳スパイラル」の原稿間に合いそう。実はブンゲイファイトクラブ 2にも提出済みだったりする。これでスパイラル遅れたらブーイングの嵐だ。ブーイングプリンスだった頃の田上明も意外と若いころは意外と若かった。意味がわからない。もうそういうのいいよ。でも意外と井川遥、元気にしてるだろうか。

 『川柳句集 リバー・ワールド』(仮題)、着々と進んでいる。出す出す詐欺ではないです。たぶん。来年には出せるかなあ、とか。まだ明言できないのでごめんなさい。

 ところで話は戻るのか脱線するのかわからないが、タンドリーチキン、ヨーグルトとカレー粉とすり生姜を詰めて、鶏肉をジプロックで揉み込もうとしたら、袋の表裏が逆だった。どう工夫しても裏を表に、表を裏にできない。これが四次元から俯瞰した三次元の存在というやつか……たぶん違います。結局あたらしい袋を泣く泣く使う。ジプロック高いのに。素直に言います。散髪してしまったので、お金がほしい。言ってしまった。別に何が変わるわけではないんだな、ふうむ。感心している。

 で、ひとりのキッチンで筋トレしてから、夕食。カーヴァーみたいだぞ。そうかぁ?

 千春さんから電話。

「大祐くん、明日ひま?」

「ひまじゃないけど」

「ひまでしょ」

「……何を要求しているのかな」

 というわけで、明日、千春さんが泊まっている宿で一泊してきます。「さみしい」のだそうです。僕との生活に疲れたのではなかったか。意外だと思ったが、よく考えるとそんなにも意外ではない想定内。外と内を追求した句集が『リバー・ワールド』。本当かそれと思うが、宣伝はできるうちにしておいた方がいいわと森高も歌ってはいないので、宣伝露骨にしておく。なんかすいません。

 さて、あえて見ないようにしてるんだけど、阪神タイガースどうなったのやら。感染タイガースとか言ってる人、絶対いるよね。怒らないから前に出なさい。何もしないから。ちなみに私は言ってません。平凡なパラドックス。というほどのものでもない。意外な起床ラッパ。それは違うか。

 ええい、もう大声で言ってやる!

 千春さん! 待ってろよ! 生きてろよ! 絶対そこにたどり着く! ひとつの命を救うのは無限の未来を救うこと!(Wao!) 救急戦隊ゴーゴーファイブ!

 という変なノリ(ばっかりだ、このブログ)で、今夜は早めに寝ます。明日は二人で飲む予定。薬ではなく酒。あ、薬、千春さんに言われるまで気づかなかった。危ないなあ、いろんな意味で。

 月は出ているか? 月はいつもそこにある。


  ヤサシサが月の画像を皮切りに  大祐

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