実体がそこにあってしまう、もどかしさを |
九月八日
通院の日。
やっぱり、ゼプリオン28日周期で、「薬切れ」状態になる気がする。この数日、生きてるだけでふらふらだった。
立派なジャンキーである。
詩人のミカヅキカゲリさんに「僕は、ドラッグ、バイオレンス、ロックンロールで生きてるんだよ」と電話で言ったら、大笑いしてくれた。
病院は入り口に検温機が設置されてる。モニタに顔を写すと、一瞬で測ってくれるやつ。県立は気合が違う。気合の問題ではないだろうが。
受付番号は20番。いつもはTwitterで #病院の受付番号を阪神タイガースの背番号に対応させてみる という何の需要もない遊びをしているのだが、20番って誰だっけ。検索すればいいんだが通信量をケチりたいお年頃。病院、Wi-Fi飛んでるはずなんだけどなー。何でパスワード教えてくれんのだろう。
ついでに言うと携帯機器による院内撮影、いかなる場合でも、人が写っていなくとも絶対NG。まあセンシティヴな内容を含んでるってわかるよ。だけどねー。番号で呼ばれて電子カルテに入力されて、次の予約プリントアウトされて、なんか監視機構、という言葉が頭をよぎる。おお、フーコーだっ、って喜んでしまう状況多々あり。喜ぶなよ。人間は死んでます。いろんな意味で。
で、筋肉注射、この痛みだけはリアルだ、と書くとなんか格好いいが、28日に一度打っていると、何も感じない。ちょっとは痛いな、とは思うけど、その痛み自体、パッケージ化されてると言うか、サランラップに包まれてる感じ。世界からサランラップが剥がせない。自分からパクってみた。引用と言え。
まあその機械化のおかげで診察は早く済み、処方箋もらって近所の薬局へ。このシステムの意味がわからない。
薬局でポケベル渡されて、待つ。本読めやいいのに若者ぶってアマプラ観てしまう。この時のためにダウンロードした『赤い河』。またかよ、とは自分でも思う。案の定、最初にレッド・リバーのほとりへたどり着く前に、ポケベルが鳴った。ポケベルと言うところがいっそう未来感出てますね。ポケベルが鳴らなくて。裕木奈江さんTwitterで見ると物凄い哲学者になってる。無理もない。事情を知らない若い人は、ガンダムはファースト絶対とか言ってる世代のおっさんに訊いてみましょう。
自然食品屋でお使いして、帰る。
さらにスーパーへ寄り道して、百八円のクリームパン買ってしまう。疲れた。隠れ食いは格別の味。疲れた。チキンステーキ作る。疲れた。
友達から手紙届く。嬉しかったので書いておく。
やっぱ病院の日は、何をしたわけでもないけど、ぐにゃあっとなる。足の傷はまだ痛い。今日は筋トレやめておく。九月も八日まで来てしまった。カーヴァー読み切れるかな。それでも地球は回る。地球が回るから八日が来るのだが、深くは考えない。
フーコーの仮定と同じ橋の上 大祐
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