百億の昼と千億の夜

語るもの。のもの、ということ


十月六日

 あ…ありのまま、今起こったことを話すぜ、とかポルナレフというかJOJO語に託せば何でも語れると思ってる輩、ボラボラとは言わないが些少でいいから自分の行為を真の意味で客観視したほうがいいと思う、僕には出来ないけど、JOJOネタ大好きなんだけど、なら書くな。しかも滑ってまで書くな。ブーメランを自分に当てるって結構難しいよ?

 そんなわけで今起こったこと。

 病院行って、バイトから帰って、夕食摂って、風呂入って、千春さんと何かの話の弾みに、僕は言った。

「ネットで読んだんだけど、小津夜景さんって、同志社行ったのは……」

「あ、それ聞いた。あの人追っかけたんだよね。えーと、あの人」

「ああ、知ってたんだ」

「えーと、ほら、あの人。何だったっけ……」

「 筒井康隆」

「え? そうなの? あの、ほら、あの人だと思ってた。いつもノーベル賞もらえない彼」

「村上春樹? あれは早稲田です」

「あー、それそれ。でも村上って東大っぽいよね」

 いや東大っぽくないです! それにあなた同志社の出身者念頭に置いてたんじゃないのかよ! そもそも小津さん、春樹追っかける人種から一番遠い人だよ!(勝手な読者の思い込みです。すみません)

 にしても「いつもノーベル賞もらえない彼」……。「負けるな春樹。風の歌を聴け」。穂村弘さんのエッセイの一節を思い出す。なんか今日人名詞がとても豪華だぞ。

 風邪治りきらない。寝よう。とロード・ウォリアーズスタイルでの終わり。と名詞を付け足す。


  スパナが喩暗い時代を句にすれば  大祐

コメント