地球幼年期の終わり

 

瓦解に必要な二、三のもの


十一月二十日

 マヨネーズ革命、というものを思いつく。

 無論『チョコレート革命』のパクリである。名称だけは。

 革命がどう成されるのかは考えない。

 ただ、革命後の絶望を想像する。キューピー派と味の素派で権力争いが起こるんである。そのなかでも高カロリーとハーフカロリーはさらに内紛し、混乱に乗じてケチャップまで議場を朱に染めたりする。

 辛子と結託するか、味噌に妥協するか、とにかく理想とは見失いがちなものだ。いや、理想があるからこそ人は過つ。人ではなくてマヨネーズです。

 という事実を思い出して、マヨネーズは一斉に「ぶぼぼぼぼぼ」とほの白いゲルを噴き出して、全ては一体になるのであった。マヨネーズのオーバーマインド。

 んなことも知らずに、「これ、ボトルの底に溜まるのなんとかして欲しい」

 と欲求だけはする民衆よ。革命はあなた方に対してこそなされるのだ。革命の前には少々の犠牲もやむなし。マヨネーズの叫びを聞け。もう何を言ってるのかちょっとわからない。

 ただ、革命後も赤いキャップだけは変わらずにいて、そこがマヨネーズの本質だと岩波新書には書いてある。ないよ。

 今日もいい日だった。こんなんでも自分、どっちかと言うとプロレタリアです。たぶん。

 

  マヨネーズ神を証明した後も  大祐

コメント