この人を見よ


三賢人は「何を」夢みなかったのだろう

 

十一月十九日

 休みなので髪切る。

 休みなのでガソリン入れる。高い。

 休みなので豆乳鍋と日本酒、そして相撲中継。「至福だねえー」と千春さんが言っていた。

 番付、え、この前まであんな元気だった人がここまで落ちてるの。というのもあれば、相変わらずうううーっと三役に居続ける男がひとり。

 ということで御嶽海ですよ! ここから先は酒が入っている駄弁ですが、素面でも同じことを言います!

 御嶽海、誕生日が12月25日なのは周知の通り。フィリピンではクリスマスの産婦人科が無料で生まれた時から親孝行、というエピソードも皆さんご存知の通り(たぶん)。つまり彼は神の子なんです! 微妙な話題なんですが、あのご両親、マリアとヨゼフっぽいじゃないですか。それは本題ではない。

 重要なのは一点、イエス・キリストという人は、本来「ユダヤ人の王」たることを予言されていたわけです。失われた王国を復興させる、現世の権力者としての王。

 イエス・キリストがキリストたる所以は、その「ユダヤの王」ではなく、「全人類の罪を背負った救世主」の道を選んだことなのですよ。

 そこで御嶽海ですよ!

 御嶽海は、相撲の王=横綱になることを予言されていたわけです! 少なくとも長野県の民はそれを待ち望んでいたわけですよお。それをみーたん、頑なに拒む! これでもか、ってくらいクンロク貫く!

 で、ここにこそイエス・御嶽海の御嶽海たる証があるわけなんですよおおおっ!

 御嶽海は「横綱」という王を拒んで、それが故に鞭打たれ、民に「あいつ三役に居座って何がしたいんだ俺の●●関にとってほんと邪魔」とか嘲られ、十字架に掛けられているとこなんですよおおお! 今の御嶽海は、永遠の三役という十字架の上に座すんです! 想像してください、裸の御嶽海が十字に磔されてるとこ。ここ笑いどこじゃないっすよ。この世の罪を全て背負って、というか腐敗した相撲協会、罪ありすぎだろとは思いませんか。それはともかく、今の御嶽海はああ……まさにキリスト……梶原先生っぽく言ってみました。

 だからみーたん・キリストは横綱にはならない。(断言)。なれないのではなく。(再び断言)。

 つまるところ、「強きをくじき、弱きを助ける(上位にはあっさり勝つ癖に下位にはコロコロ負ける癖のある)」御嶽海が真のスモーメシアになるためには、「一度死んで復活する」しかない。つまり一度引退に追い込まれてからまた再デビューして幕内復帰するしかない! そうでなければちゃんこ料理店を開くしかない! 相撲飯屋。酔ってるんで物を投げないでください!

 という休みなので、酒と相撲と月蝕の日。あと川柳と。

  

  マタマタが想像しない文政期  大祐

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