ただ、林の中の象のごとく |
十二月八日
休み。
川柳講座のレジュメ及び講義の下原稿をひたすら作る。だんだん頭が着火してきて、変な汗噴き出る。
友達からもらった饅頭とどら焼き食べる。食べ過ぎなんだけど脳に補給を、という名目。しかし自分、甘いものが好きだ。好きだが饅頭一個食べると顔が熱くなって、拭くタオルが重くなるほど汗が噴き出してくる。カロリーの燃費、ということなのだろうが、今日はどら焼きのパッケージを見ただけで発汗していた。どういうパブロフの犬だよ。
頭、少し痛い。慣れない脳みその使い方したから。
千春さんが「微熱がある、体が痛い」と言うので先を越されてしまった。
「アクエリアスを作ってください」という紙を渡される。それは緊急の時にはお互いヘルプカードを見せ合おう、と決めたことだからいい。しかし「氷入れないでねー」としっかり喋れるじゃないか、とは思った。ちなみにうちにはアクエリアスの素はなく、ポカリスエットの粉末しかない。アクエリアスの粉末、最近売ってます? 近辺の店にはどこ探してもないんですが。って誰に言ってる。
「どうですか様子は」
と千春さんの枕元へ。
「ちやほやして」
「ちやほやちやほや」
「おもしろい話して」
「白熊というのは全身真っ白くてな」
「おもしろい!」
「えー。おもしろさの沸点低いな。てってけてけてってー♪」
「笑点?」
「『笑点』って三浦綾子の『氷点』のパロなのは有名だよね」
「またー。うそばっかー」
「いやほんとだって! よく僕は嘘をつくけど! 僕は嘘つきである、というパラドクスに近いけど! 花の名を誰も信じてくれない日! リバー・ワールドより引用!」
「もう寝るね。おやすみ」
「おやすみ」
「明日、カレー、たぶん食べれない」
「明日の様子、見よう?」
少し、僕は元気になった。ひどい人間である。昼間の話だが、千春さんに来年のスケジュール帳プレゼントされた。お返しは靴下になる見込み。ある意味シュール。
友人二人から手紙と贈り物。ありがたい。今日特に書くことない。キャメルの「ヌード」ってそういや持ってなかったな、と唐突に思い出す。無論「キャプチュード」狙い。夜はつらいから夜更かししてしまいそうだ。眠ろう。
朱鷺おおき都市に設定されて雨 大祐
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